カプ厨で夢厨で厨二病で高二病なオタが好きな物を欲望のままに書いています。

2021年5月23日日曜日

ニガヨモギの海を超えて

「ジャックジャンヌ」ゲーム本編及び「夏劇」、「コンプリートコレクション」のネタバレがありますのでご注意下さい。
 「限定ユニヴェールコレクション ステラセット」のネタバレもあります。

 前回の感想で書いたとおり根地先輩のことをまだ整理出来ておらず、Twitterで取り留めなく感想をこぼしていました。いえ、最初はその予定ではないスレッドだったのですが、結果的にそうなってしまった。
 とはいえ「ジャックジャンヌ」はみんな好きなので他のキャラへの言及もちょいちょいあります。
 この記事はそれを多少手直し&加筆してまとめたものになります。
 のちのち追記修正するかもしれません。

◆6/18 一部追記(折りたたみ前の注意書き部分にも追記)
 
 

 感想に書きそびれていたことがあったことを思い出す。
 希佐ルートは根地先輩派生プレイだったのですが、結果シシアの設定がとてつもなく意味深なことになってしまいました。あの選択を行っていった先、ネジキサは何かありそう。(願望)……のような内容。
 覚えていたら今度追記しておこう。



「夏劇」読むと根地ルートって希佐にとっても大概綱渡りだったのではという気がしてきます。
 お互いがお互いのアウト要素を持っているが、終盤どれもギリギリでセーフの選択肢を選び続けた。そんな勢い。
 希佐ちゃんだって二度目は厳しいよ。
 何があってもなんだか安心感あるフミルート希佐、あまりにも危うかったカイルート希佐、と来て、分かりづらくギリギリだった根地ルート希佐。
 大晦日の根地先輩イベント後、白田先輩がご飯食べさせてくれなかったら元日と二日、水くらいしか飲んでなかったんでしょうから。



 コンプリートコレクションを読む限り、やはり根地ルートは選択肢「書いて」が想定ルートな模様。そっちの方が素直だからね。「一緒に」→「温めます」が好みでいつもそちらを選んでしまうんですけどね。
 正直「ジャックジャンヌ」は選択肢がどれ選んでも素敵だし、どれ選んでものちのちどこかに掛かってくるんで、本当に好みだなって思います。白田先輩の「頑張ってor逃げても」なんて後日のボイス付き会話を変えてくれちゃいますし。



 白田ルート根地ルートで名前呼びして欲しいと(状況は違えど)言われる。
 白田先輩の場合は色んなものから距離を置いていた人が発する切実な訴え。
 根地先輩は……演技となっているがあれ5分くらいの本音は入ってそう。でなきゃクリスマスイベントで名前を呼ばれてああまでまごつかないでしょう。
(本人もう間違いなく気付いていないと思うけど。ある意味白田先輩より重篤)
 卒業後くらいのタイミングでコクトさん希佐(くん)になっててもいいし、相変わらず根地先輩立花くんでもいいし、おいしい。



 本人気付いてんだかシリーズ。
 夏公演Ms.Robinの歌詞で希佐ちゃんを起用するのは、育成的な側面が大きいのは勿論なのですがメタ的には意思を感じます。
 夏イベントが舞台演出家と女優芝居で夏休みイベントが希佐を連れての海への献花。そもそも夏合宿で「おはよう」を自ら止めてしまっている。
 根地先輩、かなり早い段階で希佐ちゃんを強く意識してますね、コレ。
 ……ミノリン先輩が「俺クォーツ生じゃなくて良かった、優しくされて超ドキドキした」的な発言を自身のサブイベントラストでしてますけど、CV寺崎さんの声もあって本当に希佐ちゃんが優しくてあったかくて魅力的な子になってる。こんな子が「根地先輩、根地先輩」ってしょっちゅう訪ねてきたら、嬉しくてしょうがないですよね。才能良し、人柄良し、相性も良し。



 クリスマスの日、希佐に訪われた根地先輩は「僕にとっては審判の日」と言います。
 冬公演における象徴的な存在ヨモギ売り。ヨモギは春のものなのでチッチの商売はそういうことですよ、と暗に示していると思っています。
 同時に根地ルートではニガヨモギも兼ねているのかもしれない。違うのかもしれない。



 趣味の選択肢は「一緒に」→「温めます」だし岸尾さんの演技的にはこっちが好き。根地先輩のいっぱいいっぱい感といったらない。
 寺崎さんの演技的には「書いて」→「嫌いです」が胸に来る。希佐ちゃんのいっぱいいっぱい感が。あとこちらだと根地先輩の「ごめん」がとてつもなくいい。
 とにかく。
 クリスマスイベントからこっち、いえ、冬公演イベント以降の流れは選ぶ選択肢選ぶ選択肢いずれも名シーンです。あぁでもそれは「ジャックジャンヌ」の選択肢全般に言えるか。



 なんかもう根地ルート振り返りになってるな? まあネジキサについてばかり考えてしまうなら一旦とっぷり浸かってしまうのが結局はグッドクリスタルなんでしょうね。ちょうど根地ルートでも似たようなこと言ってますしね、ちょうどいい。
 2/1イベ、作業部屋でずっと根地先輩が映ってないのでハグでもしてるのかなと勝手に思っています。実際どうなんでしょうね。正面からの抱擁もいいけど、希佐ちゃんの背中からハグして椅子に座ってたら私としては満点かもしれません。



 ボイスなしの優しい演出家イベと君のベッドに行きたいなイベが続けて起きるとひっどい流れだな!と笑顔になります。希佐ちゃんとの距離感!
 根地先輩と希佐ちゃんはしばらくはそういう距離の詰まり方しなそうです。最速でもグッドとベストの間かな。素の二人だとキスすら遠そう。立ったまま眠ってた? 君のベッド行こう!とか、また一緒にお風呂入りたいね!とか言う割にあまりそういう風情は感じない。

 フミさんなんて死ぬほど青少年しそうになるの我慢してるというのに。偉すぎる(選択肢(寂しい)参照)。
 カイさんだってバレンタイン超えるとべちゃ甘ですよ。
 スズくんは言わずもがな。
 創ちゃんは……泊まったのかよ!ってなったので、まぁおそらくそうなのかなぁって。
 白田先輩は一番感じさせないんですよね、白田希佐はキスさえしなそうだよ……「ジャックジャンヌ」やってると浄化されるんですが、白田ルートは特に浄化されてしまって今の私ではハグ以上が考えられません。歌一緒に歌ってるのが最大にして最上まである。

 みんなそれぞれで面白い。
 
 

 素朴なやりとりで満たされちゃってる根地先輩可愛い。
 希佐ちゃんの笑顔が好きで笑って欲しがるのと、吹っ切れたように可愛い・僕のアルジャンヌ言いまくる根地先輩微笑ましい。
 箍子先生が「(根地くんは)個人への執着にとぼしい人間ですから」ってどこぞのルートで評しますけど、根地ルートは白田先輩からも「今の根地さんは人間味がある」って言われるし、フミカイコンビにジャックエース取っちゃうよって軽口叩かれて「アルジャンヌは渡さない」とか返しちゃうし、変わったんだな感ありますね。



 根地ルートのクリスマス、行くつもりなのと来てしまったかの差はどこから?
 根地先輩の過去、冬公演で友人チッチを選んだ時のカイさんとの会話からすると、あそこの選択肢? もっと前から参照されていたら検証大変ですね。
 今度冬公演における件の選択肢のみ変えて試してみよう。……気が向いたら。
 誰か知っている方がいたら教えて欲しいです。この面倒くさがりめ!


◆◇ 6/18 追記 ◇◆


 冬公演のドミナが大層麗しかったので根地瀧姫もかなり見てみたい。
 そして絶対真逆の方向性になる希佐瀧姫も見たい。

 瀧姫って元エピソードは描くなら参らねばならぬあの御方の娘御(というかそれをモチーフにしたがしゃどくろが出るアレ)がモチーフなんでしょうけど、希佐ちゃんが演じるならそこから離れて、何故か男神女神両方で描かれるわ習合しまくった結果玻璃(クォーツ)が名前の元ネタになってる女神にまで繋がる善女龍王から引っ張ってきた方が面白そうだと思ったりしています。習合カオス。でも根地先輩そういうの結構好きだと思うと決めつける。
 
 ついでに二人ともジャックとジャンヌ両方出来るんだから、冬もユニヴェール公演もくぐり抜けた根地先輩がアルジャンヌ、希佐ちゃんがジャックエースなお芝居も観てみたかったりします。
 っていうか公演が足りないよー……公演に飢えています。クォーツの、あるいは他クラスの、もしくはクラス合同の……もっと色んな「ジャックジャンヌ」の歌劇が観たい。夏劇収録「あらた森~」は嬉しかった。



 そもそも希佐へ初っぱなにぶつける個別即興演技が「愛人と妻」なの酷いな?
 ここ、選択肢によっては「指輪」発言「僕の中の正妻が言葉を失った」展開が得られます。その上で個別後の女優台詞で根地先輩が「きついな」になる選択を行うの、外道と思いつつも好きな流れ。
 根地グッドで彼がかなりの覚悟をして希佐に指輪を渡すことを踏まえても、この選択肢はいいなーってなります。この場合、希佐は指輪発言を拾った演技をするので、クリスマスイベントも是非冬公演イベ名前で呼んでを拾ったほうの選択肢を選ぶと構成がガッチガチになって楽しい。
 シシア最後の「うそつき」発言も考えると、献花の際の誤魔化しに対しても「ウソつき」を選んでおきたいかな。

 ただこれは飽くまで「いっそここまでがっちり決めてしまうなら」という話であって、どの選択肢を選ぼうとも違和などまるでないのがすごいんですよね……。力業で色々頑張ったよ!って石田先生がインタビューで答えてましたけど、本当にどの選択肢選んでもあとあとどこかに掛かってくるから「自分はこうだとスッキリ出来る」以上でも以下でもない。
 そも、別の選択肢に好みの会話があったりするしなー。
 
 根地先輩のチョコイベントとか買うべきか作るべきかいまだに悩んでます。
 のちの展開考えるとポイポイ食べれるお店売りかなーとか、あの展開バレンタインチョコですよって言い出せない希佐ちゃん可愛いし(根地先輩も可愛いとか言うし、可愛いが)。
 でも作った時の面白いものに出会えた!って嬉しそうな顔もいいですしね。実際そう感じてもらえそうなやつを選んだんだろうし(あと能力値上がるし)。

 閑話休題。いやいつでも本題ですが。
 確かに秋イベントで「求婚だ」と言っているわけですが、才能ではなく希佐という人と共にありたいという言葉通りなら、それこそ父母の件を考えても別に指輪を渡さずとも良さそうだなって思うんですよね。結婚って形じゃなくてもいいんじゃない?って。
 あそこのシーン自体はとてつもなく感動しますから、きちんとした形を敢えて選んだ根地先輩の心境が気になるんです。
 何故本当に求婚したのか、しかもあのタイミングで、指輪を用意してまで。

 冬公演に至っては正妻裏切って愛人作っていた男が更に別の女を情婦にしようって流れ(穢れっぷりが半端じゃないですね、祓いたい)。……と、碌な小道具として用いられなかったものが、まさにそんな扱いをしてきた根地先輩の手によって、作中散々透明(田中右先輩)・清い水(校長)・清廉とされた真っ直ぐな希佐に渡される……。
 ていうか希佐を清廉と評したのは根地先輩ご本人だ。(厳密にはジャッククロウリーに悩んでいる最中の性別取っ替えジャックシシアに対してだが)希佐ちゃん普段はネックレスにして服の下だろうか。ていうかさっさと籍入れちゃいなさいよ!
 
 自分で書いておきながら最後の一文が富野キャラっぽく脳内されてしまって何書こうとしてたかちょっと飛んだ。「海賊をやるなんてやめなさいよ!」
 そして思い出せず追記も出来ませんでした。なんかもう。
 
 

 根地ルートの稽古が始まってしばらくの間。根地先輩は台詞を発する前に時折、けれどはっきり一呼吸入れます。1/23「……/『今宵も』~」の……など震えが感じ取れて、こちらまでピリピリする。
 その後希佐ちゃんに舞台感覚が抜け落ちてしまったこと、女性との距離の詰め方が分からないことを打ち明け、しかし……「2人だけの特別な空気感が作れない」と内面を吐露する根地先輩と、それを受け止める希佐からは二人だけの特別な空気を感じられるというのが実に興味深いです。
 
 

 根地ルート最終日、根地さんには珍しいガチトーンで希佐を頼まれた、と白田先輩が言います。白田先輩が希佐を大事にしているのは根地先輩には一目瞭然な訳で、それでも言わずにはおれなかったんだろうと思うと、その心境を想像すると。たまらない。思わず変な顔になりますなれます。
 クリスマス以降しばらくは希佐のしてきた苦労が頭をよぎったり、考えてしまったりしてきただろう根地先輩は、おそらく白田先輩が希佐の隠し事を薄々察しているだろうことも、冬公演でそれを赦したことも気付いているだろうな(継希にぃとの血縁関係についてもシャルルの件もあるし海から一緒に帰る前の時点で辿り着いてそう)。
 
 んで、創ちゃんに頼んだりしないのは……片想いな創ちゃんに両想いな根地先輩が言うもんじゃないからってことなんでしょうね。創ちゃんから希佐ちゃんへの態度は「大切な幼馴染み」を多分に逸脱しているし、バレバレ……。
 なんならスズくんの無自覚恋心さえ察してそう。フミさんが気付いている事実はフミさんの巧妙さ故分からないかも……もしかしたら新生天才根地黒門ならワンチャンある?

 ところで根地先輩はフミさんの後押しなくして希佐ちゃんからバレンタインもらえなかった可能性高いんですから真面目に感謝案件な気もします。私も感謝しています。どうしても経緯上希佐ちゃん及び腰だったから。
 というか下の選択肢なんてもう(うん、やめておこう……)って即繋がってもおかしくない。そう思っちゃう希佐ちゃん可哀想だった。
 希佐ちゃんつらいと希佐ちゃんいい子だからこっちに滅茶苦茶ダメージ来るんです。
 向井で苦しんでる時、チッチで苦しんでる時、アンバー生に総出でいじめられた時(さすがにアレは酷い!)なんかもそう。
 
 

 何度見ても根地先輩から希佐への(僕の)アルジャンヌ言いまくりっぷりは根地先輩のキャラなしには成立し得ない奴だなって思います。ある意味スズくんと同タイプ。
 それでもユニヴェール後の、胸なら貸すよ!のあとの抱擁は割とギリギリな気がするぞ。雰囲気あるぞ。
 
 ギリギリというと温泉イベント。
 白田先輩すら希佐ちゃんとは通路隔てたエリアとはいえ温泉に浸かっているイベントCGのところを謎ポーズかましてる根地先輩はさすが根地先輩。個人賞希佐CGといい夏劇表紙といいフリーダム楽しい人である。
 
 しかし……温泉イベントにしろ絢浜の海イベントにしろ、無意識では気付いていて、でも気付きたくなかったんだなってなりました。先輩後輩とか抜きにして背中流しっこはあってもおかしくなかったし、風呂から出ようとする希佐ちゃんに呼びかけた上で気付かないし。

 合宿の海イベントは、海へ連れ出す創ちゃんスズくん、喧噪から離れる白田先輩カイさん、陸に上がって「海」を堪能するフミさん根地先輩に別れてますけど、見事に自力で気付く(知ってる)人と何かはっきりした後押しが必要な人にも別れてる感じが。
 スズくんはやや微妙だけど、やっぱりストーカー(誤解)イベント必要ですしね。
 カイさんと根地先輩は割と蓋して気付かないようにしてる印象あります。カイさんはフミさんルートだとどうも自力で察したっぽいのがまたなんとも。フミさんルートで、っていうのがなんかもう心底カイさんらしい……。こういうところも、カイさん創ちゃんは近い人だなあって私の中ではなっちゃう理由の一つ。
 
 

 親密度って表現が無性に好きです。好感度や交友度じゃないんです。
 スズくんの場合、この親密度には友情度と愛情度がごちゃ混ぜな状態で内包されてそうな印象。
 創ちゃんはほとんど愛情度のイメージ。
 白田先輩なら文字通り。一人の人間として、親しく密な関係。
 フミさんもスズくんに近い配分だけど、やや愛情寄りかな。あと友情度というか人としての尊敬度に近いかも。
 カイさんは……難しいな、存外創ちゃんに近いかもしれない。フミさん同様尊敬の念も含まれてそう。
 根地先輩は……んー、根地先輩も白田先輩寄りだろうか。ただ白田先輩に比べて女性としての好感度も裏で貯まってそう。この場合は恋愛対象としてと言うのもそうだけど、彼にとっては色々悩ましい女性という存在への感情が浄化されてくニュアンスで。
 どのキャラも飽くまで今現在の印象であって、更に読み込めば変わってくると思います。
 
 

 根地先輩は海外作品の中でも日本語翻訳済みの作品を読む場合、どの訳者のバージョンが好みなんでしょう。旧訳の方はこなれていないけど唯一無二の表現があって、新訳発売後もコアなファンがついてる、というケースも多いですけども。
 でも、よく考えたら図書館にあるならどの翻訳者のものも目を通して居かねない。なんなら更に原著でもあたってそう。
 
 いずれにしても根地先輩が乱読派なのは間違いない。
 ただ読み方は乱読派でも人それぞれなんですよね……なんとなく根地先輩は頭から順当に読んでいくイメージあります。理由がない限り、初読の物語作品はつまみ読みや中途読みをしないかなって。
 
 

 再度執筆出来るようになってからの新生根地黒門な感じは本当に素敵で安心感あります。
 クリスマスから遺品整理頃の繊細さをまるで隠せてない根地黒門もいいんですけど、やはり根地先輩はなんだかんだ陽の人だと思うので、クォーツの皆に才能の喪失を伝え、皆の手を借りるようになってからは逆にいっそ初期の超トリックスター根地黒門を思い出して安心しました。
 そして公演を成功させ、再びアイディアが湧くようになってからの根地先輩といったらない。
 満天才でトリックスターで人間らしく地に足もついた新生天才根地黒門くん本当に素晴らしいな! 指輪渡す時の年相応(よりはやや大人か)な可愛さグッドクリスタル。「でもね」のやや急いて補足する様とかもう。

 根地先輩って創ちゃんがスズくんと喧嘩した時とか、チッチの涙を見ての反応とか、独自の感性をお見せしてくれて面白いんですけども、だからこそ一般的な感覚とそうたがわない部分が垣間見えると妙にニコニコしてしまっていけない。
 
 間違いなく天才肌で、ハチャメチャに陽気なお兄さんで、けど敢えて「天才奇才・根地黒門」をやってる部分もあって……。
 最後の一つはフミカイコンビ双方に、角度は違えど指摘されてますね。
 フミさんからは「お前と一緒の時は道化じゃなくて楽しそうだった」、カイさんからは「父の死を気にしない根地黒門を演じてるように見えることもあった」と。
 そんな彼が父の遺品整理から戻ってきたあと、希佐には堪えず内心を吐露して、嗚咽までこぼしてしまうという「特別」を考えずにはいられません。ここでだけ、一度だけ、「演出家の息子」役でない「父さん」が聞けるのも。
 
 

 ……何度読んでも希佐ちゃんにストレートに好きって言われたあとの根地先輩の強気っぷりにはんもーとなる。聞こえてるし。そりゃ無理に言わされて嘘っぽくもなるし。全くもう!
 まあ嫌いって言われたあとダメージ誤魔化してたら(注:黒白ぱんの個人的見解です)希佐ちゃんにべそかかれて慌てる根地先輩にも、んもーとなるのですけど。どう考えても希佐ちゃんが根地先輩のこと嫌いなわけないでしょ!
 ……それくらい追い詰められてたろうことは分かりますけどね。確かに希佐ちゃんは(本人否定してるけど)聖女まであると感じますが、それだけだったら根地先輩の想定よりずっとずっと早くなんて気付くわけもない。
 
 

 ステラセットの後日談読了。
 一人暮らし組は強いな! 色々と! 色々と!!
 フミカイコンビはともかくおいろけ関連さっぱりだった根地先輩でも希佐ちゃんとのおいろけが思いつく脳になりました十和田先生石田先生ありがとう。
 というか貰った一言。ラスト一言って。
 さすがはフミさんルートを書いた御仁……。読み返してて本人もひゃわっってなるらしいけど私もフフフミさん!?ってなります。甘い……。
 
 ところで一人暮らし組、一番言い訳利かないのカイさんですね。フミさんもあーだめだめって感じですけど。
 根地先輩は何気にここから一旦回避する目もなくはないのが実に根地先輩。
 ところで一緒に温泉入ったんですか? ねえ。ねえ。
 
 あ、根地先輩と希佐ちゃんは従来の呼び方でしたね。
 いつまで根地先輩立花くんなのか逆にニヤニヤする……。ていうかいつ結婚するの。ねえ。ねえ。
 
 

 私の考える立花希佐は、年越しの際根地先輩からされた問いかけに諦めないと答える少女。
 ただし希ちゃん加斎くんイベントを考えると、「自分1人じゃ」のくだりが出てくる方を選びたい。趣味的にも。
 ステラ冊子的にも諦めに否を唱え続けるのが、やはり最新の希佐ちゃんだよねとは思うんですけどね。だからどうにかしようと不断の努力をする選択肢が本流の印象はあります。あるんです。
 しかーし!
 私の趣味は明るくて可愛い前向きな子にふっと見える影! しかしそれは親しくないと見せてもらえないのであった!!みたいな奴。
 本当JJはどの選択肢もおいしいなー、どれ選んでもおっと思うセンテンスがあるからどうしたらいいか訳わかめ。選択肢に意味がなければ、「ハイハイ公式の考える主人公ちゃんはこうなんですねー」ってなるから嬉しい悲鳴、かな。
 
 

 付属小説のアンバー稽古場のくだりは田中右先輩好きとしても希佐ちゃん好きとしても根地先輩好きとしても滾るくだり。
 田中右ルート欲しいんですよねー正直なとこ……いやないのがおいしいんだろうな、飽くまでバッドエンド扱いで。それはそれとしてやっぱり希佐瀧姫な「我死也」(根地演出)は見たい。
 
 根地先輩って希佐ちゃんに対しては結構油断してますよね。
 というか、白田先輩にナイスタイミングで声をかけられる希佐ちゃんだから、意図せず油断してしまう、って言うべきかもしれません。
 意識的な魔性の女は、まあよくいるっちゃいるし鬱陶しいだけとも言えますけど、無自覚で清流のような嫌味のない魔性の女とか、最強すぎる。そりゃあ校長もキャライベント時に「今でこれじゃ大人になったらどうなることだか」って言うわ。
 
 一人部屋で脱衣してる希佐の描写、ステラ小冊子読んでから私の脳はいつも通りピンクにケガレ始めたんで脱がせんの大変そうだなと思いました。コルセットを脱がせる労苦に近い気がする。んでも、根地先輩ならさらっと脱がせる信頼がある、大体カメラの型番チェックのシーンのせい(そうでなくても色々器用)。
 それにしても、潰しもするけどくびれを覆い足してる箇所もあるわけで……いやそれであの華奢さって、細いなあ希佐ちゃん。