カプ厨で夢厨で厨二病で高二病なオタが好きな物を欲望のままに書いています。

2021年5月12日水曜日

「ジャックジャンヌ」ネタバレあり感想

 ゲーム本編及び「夏劇」、「コンプリートコレクション」への言及もありますのでご注意下さい。
 
 回収し切れていない要素もあるため、ひとまず現時点、
・7人分のルートをベストまで見た
 (ただし希佐ルートは根地先輩との親密度が高いパターンのみ)
・モナさんイベントは未見
・イオンの休日歌詞読解もほぼ未見
 での感想になります。
 あと、一ルートが長丁場のため結構記憶違いや忘れてる箇所あると思います。
 そのため、のちのち追記修正するかもしれません。

◆5/22 一部修正・誤差程度に追記
◆はじめに

 正直なところ言うと、宣伝方針的にプレイ予定のない作品だったのですけど、評判の良さが聞こえてきたため体験版プレイ→ダウンロード版購入と流れました。クッパキャンペーンありがとう。
 結論行くと値段以上に楽しめていますし、サンキュークッパしたはずなのに限定版ステラセット再販分を予約することにまでなりました。再販と言えばロールオンフレグランスの再販待っています、全員分買います。
「夏劇」は希佐の出番少ないのかな……?と思いつつ読み出したら結構出てきてくれて良かった。希佐ちゃんはかっこ可愛いですからね。今後の展開にもきちんと出てきてもらいたい主人公です。
 
 
◆各公演に関して簡単に

・新人公演
 最後までプレイしてから改めて新人公演プレイし直すと、76期トリオの優しい先輩然とした様にそれだけで感動を覚えます。フミさんとかよくここまで持ち直したなあ……。ほぼ希佐視点と言えるゲーム本編でのフミさんは本人ルート含め「陰陽で言うと陽」だから余計に。
 
・夏公演
 希佐ちゃん振り回されるの巻。
 夏公演、異様に希佐が「彼」と表現されるシーンがあるんですよね。この時点では希佐と関係の浅いオニキス海堂、ロードナイトツカサが最初に取り合いするシーンに密集している。厳密には夏公演中は細々とありましたが、ともあれかなり意図的な配置なことは明白かなと思います。
 逆に他の期間では希佐を示す際、一定以上親しい面子(クォーツ組とか)は「立花」「希佐」「あいつ」「あの子」といった呼称しか用いない。把握漏れはあるかもしれません。
 これが根地先輩のクリマスイベントで言及された時、「ジャックジャンヌ」はこういう部分を放置しないから本当に好きだな……ってなりました。
 
・秋公演
 恋愛要素がなくて、他公演とは毛色が違うんですよね「メアリー・ジェーン」。
 希佐ルート版「央國のシシア」も前面に出してこそいないけど「チャンスとカルロが同時にシシアに想いを向けても平気」なように、男女の恋愛は許容されてる作りなんですが、メアリーとジェイコブは母子だし、かりうどコンビは双子。
 のちの根地ボイスなしイベントだったかな、これで子供達の招待席があったと言及されているため、その辺も考えて本を書いたのかな。ジェイコブが死体の継ぎ接ぎですけど、子供向けって大人視点だとかなりブラックなネタ普通にあるし。
 
・冬公演
 ヨモギ売りとかマイルドにされているけど、神父チッチダンスや神父チッチのラストシーンで隠しきれないエロスが全編に漂っていて好きです。ていうかチカチーナの仕事部屋の散乱物。
 白田先輩関係のイベントCGはいずれも透明感がありますが、ルキオラとチッチが抱擁し合うシーンも「淡色」も例に漏れずで浄化されてしまいます。
 
 
◆ルートありキャラクターに関してプレイ順に+α
 (ゲーム内キャラクターリスト準拠)

・織巻寿々
 彼の個別ルートは個人的に癒やし枠。
 明るくて真っ直ぐで、ちょっと空気読めない時もあるけど基本的には気遣いも出来る……うん、眩しいですわ。同級生もの&男装ものの王道のような爽やかで甘酸っぱい個別ルートがよく似合います。キャラクターテーマも明るいし、スズくん出ると本当に気分が上がります。元気を分けてもらってる。
 ジャン・ホセを完成させてたらどんな演技になっていたんでしょうね……気になって仕方ないです。
 
・世長創司郎
 重量級の幼馴染みはいいですね。しかし重いので再プレイの時は気合い入れないといけません、創ちゃんの想いが重い……言葉遊びではなく。
 個別ルートではその重さで周囲に女ばれしそうでヒヤヒヤしました。多分フミさんと白田先輩が頑張っとる。
 創ちゃんのコンプレックスは本編でもとにかく痛々しい程なんですが、「夏劇」での思い悩む様にもちょっと引きずられそうになりました。
 
・白田美ツ騎
 本人は嫌がるでしょうけど、その儚い見た目によく似合う繊細で透明感あるイベントが多かったです。
 メインシナリオで察しちゃう人なので個別どうなんの……?と思っていたら、より親しい間柄になることで逆に一度弾けちゃうと。それ故の「今いくから」からの流れは涙腺壊れるしかない。
 大体どのルートでもかっこいい頼れる先輩に成長していくのでどんどん好きになっていってしまう。冬で告げたとおり、以前と変わらない態度なのも花丸二重丸。創ちゃんルート陰の功労者。陰ではないか。
 
・睦実介
 直接継希にぃを知る一人であるためそちらへの言及も多く、必然的に希佐の弱い部分もはっきりフォーカスされて、本当に支え合いのルートだなという。
 カイさんが涙するイベントと真情を吐露するイベントはこっちにも覚悟がないと受け止めきれない。そしてこういう人が普段あんなに他者に対して優しく暖かく何かと気遣いしている、ということの重みを感じます。
 そしてそのー……ハヴェンナで神父演じるだけはありますね? ってベスト部分見て思いましたよね、思う存分部屋で希佐ちゃん甘やかして希佐ちゃんに甘えて下さいよ!
 
・高科更文
 あれ……?と言葉の端々に思うところあったんですが、気付いてたんですねフミさん。
 その前提で各種イベントでのフミさんの対応見ると、いやクォーツのアルジャンヌまじでオットコマエ……って。冬チッチになれない希佐への某台詞とか自ルート某選択肢とか、我慢出来るのもかっこういいし。自ルートで体調崩してすら、なんだこの漢の人は……ってなる。
 フミさんの「やっぱお前のこと好きだわ」はもう確定で恋愛的な意味。じゃあ、最初の好きは画面向こうの私やまだ少女感覚の強い希佐はちょっとドキッとしましたけど、どうなんだろう。人間的に、でいいのかな。
 
・根地黒門
 みんな好きなんですが、根地先輩がとりわけ気になっています。
 気に入っています、とは違う。
 クリスマスイベントからバレンタインイベントの流れが自分の中ですごく深く刺さってしまって。途中、根地先輩が書けなくなって海に向かった時、希佐らしくないかなと思いながら一緒に行く選択肢を選んでしまいました(「夏劇」読んでああ選べるな希佐は、って考えを変えましたが)。
 ちょっとまだ整理ついてません。
 希佐に愛人の女優を演じさせるのが海へ行く最後の一押しになったのですが……ここの選択肢はどれを選んでもキツいんですけど、一番個人的にきっついな……と嘆息してしまったのが「女優が好意を隠そうとして隠せなかった」パターン。自分の身で女優しか見えなくなっていく感覚を強く体験してしまうの、おつらいでしょう……。
 希佐ルートを根地先輩親密度トップで行うとだったかな、休日イベントだったかな、とにかく「自分がもしアンバーのままだったら宙為同様自分も目を付けてあくどいことしてたかもしれない」的な発言してましたが、ほんと根地先輩がクォーツに来てくれて良かった……。
 
・立花希佐
 かっこ可愛い我らが主人公。
 いつでも優しくてあったかくて穏やかな応対の、間違いなく陽の者。なのに、影の部分もひときわ暗い子。
 カイさんルートで子供庇ったり、継希にぃの映像を見てリミッター外しちゃったり、根地先輩と一緒に行く選択肢があったり、本当に心配ですよ。「夏劇」だと「あらた森~」で根地先輩までビビらせちゃうし。幸せになって欲しい……早死にしないでね……オナカがいるから平気だとは思うんですけどね。
 玉阪座に入門した希佐を見てみたい気もします。
 ただ、ユニヴェール三年間やって超力を付けた希佐が、入門確定のフミさん、入る可能性が高い白田先輩、入るかもしれない創ちゃんの手を借りたとしても、さすがに性別を隠し通せないかな。だって玉阪座の面々の眼力、相当にヤバそうですから。冬公演で他クラスでそこまで交流のない菅知先輩が勘づいたっぽい描写ありましたし、比女の方々から気付く人出てきそう。
 みんな立ち上げない? 76~78期中心で新しい劇団立ち上げない?
 
・鳳京士
 噛めば噛むほど味が出てくる嫌味キャラ改め愛されキャラ。
 言い方がキツいだけで内容自体はそんな悪くなかったり、スズくんルートで創ちゃんに負けてたり、フミさんルートでアドラの父役として悩んでたり……かなり好きですね。そりゃあ「夏劇」でトリを任される。
 元々ルートありキャラだったんですし、どこかで鳳ルートを見てみたいです。
 
・オナカ
 名前がオナカになる経緯はほんと「そっち!?」ってなりますが……ツキじゃカイさん的に呼びづらいし、まあそうなりますよね。
 鳴き声がすっっっっっっごい! 可愛いんで出てくるたび癒やされます。よく出てくるのが継希にぃの気配が濃いカイさんルートというのがまた。もちろん、山にはよく行くことになるんですが、それでも。
 カイさんルート、「夏劇」……色々考えるとまあ、そういうこと……なんでしょうか。
 一つ言えるのは、オナカがいれば希佐ちゃんも、希佐ちゃんの大切に思う人たちも安心だよね、ってことです。スズくんの足、事故に遭った希佐、きっとそういうこと。
 
 
◆他キャラクター関連に関して

・田中右宙為
 正直ね、ジャックエース宙為、アルジャンヌ希佐、演出根地な「我死也」見たかったりします。希佐の演じる根地先輩想定してない瀧姫を田中右先輩は受け入れるだろうし、その上での演出変更とか気になる。
 田中右先輩の行く末については気になるような、知らない方がいいような。玉阪座に行くのかな……それすら分からない。
 希佐ルートで本気中の本気な希佐獲得姿勢を見せたのは、希佐のパートナーとして適格な人物が当該ルートではそんざいしなかった(少なくとも田中右先輩はそう考えた)からでしょうか。そして、そんな自分にとって都合がいいから本家派の流れに乗ったのかな。望むものが目の前にあると分かっていて、それが無為に消費されていれば(少なくとも彼の目にそう映れば)、というか。
 
・紙屋写&百無客人
 78期のスズくん創ちゃんルートにおける実質のラスボスって田中右先輩じゃなくてこの二人だと思ってます。
 逆にフミさんルートの二人は可愛くって好きです、特にウツリ。ちょっといじわるなライバルポジションに収まってる感さえあるのはフミさんの安定感からか。
 
・ロードナイト
 声優さん女性かな?って思わず公式確認に行きました。男性でした。
 ……を、都合三回繰り返しましたよね。
 稀ちゃんたちとのイベントは女子!って感じでめちゃくちゃ好きです。海でも容赦なく女物の水着着てるのすごいよね。観劇時も感想が素直で微笑ましい。78期ルート行くと最終公演では燃える。稀ちゃんとツカサ先輩ってちゃんと目の形似ててそこがいい。表情違いで印象大きく変わります。いい。
 ミノリン先輩は家族構成聞いておぉ……となってたらやっぱり希佐のことうっすら悟っていて、分かる人にはやっぱり分かっちゃうんだよねえ、と。この手の苦労性キャラが好きなので、最後のイベントではニヤニヤしていました。万能か器用貧乏か、本人は後者と思ってるけど実際は前者の人だと思う。
 一ノ前先輩の歌詞読解聞きたいんだけど回収大変で途中で止まってるやつ! それはそれとして最後、うっわ白皙の美少年来おった……って衝撃受けました。ジャンヌ、ジャンヌでしょ!?って公式確認略。
 
・オニキス
 加斎くんイベント進めると見られる演劇「魔物のエクス」が激かわで大変いいです。「夏劇」で「あらた森~」読んだ時にも思いましたけど、希佐の演じる姿本当に好きだし、こういうサブイベでいいから他キャラともじゃんじゃん組んでもっと演じて欲しかった。
 海堂菅知ペアもイベントCG欲しかったですね、新人公演でちらっと写ってはいるんですけども。海堂先輩は好漢と呼ぶに相応しい人で、カイさんとのイベントで玉阪座へいけないことへの苦悩がチラと見えたりもするんですが、そこがまた人間味あって好き……ってなります。
 菅知先輩は白田ルートが真骨頂だなって。というか、77期は白田先輩ルートでの田中右の同期としての独特の連帯感・絆が熱い。
 
・教師陣
 中座校長かっこいい! 最初校長先生が雑に誘ってきた時、体験版消そうかなって思ったことを白状します。実際は全然雑じゃなかったのが希佐ルートで分かるし、他ルートでも尽力してくれていたことがそこで容易に想像がつく。
 江西先生は最初から意図して根地たちに任せてるのが見て取れましたけど……やっぱりかっこよかった。
 他先生も登場シーンは少ないものの大人として格好がいい。
 登場人物バリエーションの一つとしてかっこいい大人が出る(作者が出せる)作品はいい作品ですよ、本当に。
 箍子先生は希佐ルートでちょっと割喰っちゃいましたが、そこかしこに箍子先生も複雑な心境なのが出ていて……中座より玉阪という思いはあるけど、田中右の能力を大切にしているけど、それで無関係の生徒たちを巻き込むのも本意じゃないっていう。
 
・他
 あおちゃんは最初一人称が自分の名前かー……と思ったんですけど、私とも言うし、いい子なのでだんだん好きになっていきました。希佐は家庭的にアレコレあって周囲から複雑な目を向けられること多かったと思うんですけど、素直に心配してでも変に土足で踏み込まないあおは、得がたい友人だったんでしょうね。
 モナさん現役時代すんごい見たいです。しかし年齢が隠されているのは何故……ジャンヌに年齢は聞いちゃいけないのかな。
 
 
◆音楽について

 サウンドトラック待ってます。
 どの曲もクオリティ高くていいんですが、強いて選ぶなら「Kisa's Theme」「Quartz」とかの透明感ある楽曲かな……。
 歌ありだと「我らグレートガリオン」はなんだかテンション上がって、「Quartz Anima」はラストダンスに相応しい上昇の音色で涙出る。
 でもみんないい……。
 
 
◆雑多にあれこれと

 他クラスの舞台も見てみたかったです。
 ただ、演劇ものとして名高い「ガラスの仮面」でもマヤ亜弓のダブルヘレンが、いや主人公マヤよりライバル亜弓さんのヘレンのが好き!って評価する人出たりして、難しいところではあるんですよねえ……。アルディスオリゲルドなんかは、オリゲルドが「ジャックジャンヌ」で言うところの華なんでいいんですけど。
 だからガッツリじゃなくていいので、立ち絵なし数台詞だけでいいので。……と簡単に言ってはみますが、オニキスロードナイトアンバーにそれぞれどういう内容の本を一年演じさせるか、考えるのも相当な労力ですものね。
 
 各公演の本はギャラリーから読めますが、カットも多いので新人~冬はドラマCD欲しいですね。
 これなら石田先生・十和田先生の負担もそこまでではない……はず……。
 欲を言うとね、各公演の打ち上げドラマCDとかね、聞きたいです。
 
「ビスケットとお菓子の家」は「製本版」とあるので後日デジタルデータ版か何かは来ると信じたい。
 有料で応募者全員に届けてもらいたかったな。
 
 収録が難航したのは各インタビューで言及されていますから大変なのは分かるんですが、収録ミスや音声調整ミスが雑な私でも気付くくらいにあるので、どこかで改善してもらいたいですね。てにをはミスはキャラの味で吸収出来るところも多いんですけれど、明らかなミスに関してだけでも。
 根本的なとこいくと、全体的に音小さい。
 Switch側の音声調整が半分になった辺りで「ちょうどいい」とならないと、スリープ解除の時などシステムSEが爆音で困るんですよね。
 ソフト側のSEとシステムSEが別れてないのも難点。